2010年02月27日

小児科学会倫理委員会公開フォーラムのご案内

日本小児科学会主催
(財団法人パブリックヘルスリサーチセンター共催)

第7回日本小児科学会倫理委員会公開フォーラム


iモード 『これからの小児医療と意思決定』



  インターネットをはじめとしたIT化の加速度的な普及が医療にも大きな影響を与えています。長い間、「専門家」が占有していた医療情報も例外ではなく、医療に関する情報に常に関心を払い、豊富な医療知識を身につけた市民が増えつつあります。我が国の医療現場では、医師をはじめとする医療専門家の「パターナリズム(温情的父権主義)」の弊害が長いこと議論されてきましたが、医療知識を身につけた患者・家族は、今や医療スタッフと情報や意思決定を共有できるパートナーになりつつあります。

  この様な流れの中で、「患者が医療専門家とともに、エビデンスに基づく情報を共有しつつ治療方針などの意思決定を行う」と言う「Shared decision making(SDM)」が注目され、このSDMと言う新しいコンセプトに関する課題が盛んに議論されています。その一方、「子どものいのち」を巡っては、この一年間でも子どもの終末期や脳死、臓器移植が改めて大きな話題となり、小児医療の現場における困難な意思決定に際して、「いつ」、「どのように」、「だれが」決めるのかという根本的な問題が改めてクローズアップされてきました。

  今回のフォーラムでは医療の専門家だけでなく、哲学、倫理、法学、そして家族会の方にパネリストとして参加頂き、これからの小児医療における「意思決定」の在り方、特にShared decision makingと言うコンセプトと子どもの医療の在り方について議論を深めて行きた」と思います。


■日時: 2010年3月14日(日) 13時30分〜 16時30分(開場:13時)

■場所: 早稲田大学小野梓記念講堂

■アクセス: 東京都新宿区西早稲田1-6-1
          http://www.waseda.jp/cac/img/ono_map.gif
          JR山手線/西武新宿線/地下鉄東西線 高田馬場駅下車 徒歩10分
          地下鉄東西線 早稲田駅下車 徒歩5分

■司会・進行
          河原直人(早稲田大学)
          加部一彦(愛育病院)

■発表者・シンポジスト(順不同)
          加部一彦(愛育病院)
          伊藤龍子(国立看護大学校)
          坂下裕子(「小さないのち」代表、グリーフケア研究会)
          堂園俊彦(静岡大学)
          横野 恵(早稲田大学)

■日本小児科学会専門医・認定医研修単位5単位

■問い合わせ先: 日本小児科学会事務局 (浅沼)
             文京区後楽1-1-5第一馬上ビル4階 03-3818-0091

■申込方法: 事前申し込みは不要です。どなたでもご自由にご参加ください。

(以上)


***************************************************
早稲田大学総合研究機構GCS研究所 主任研究員
早稲田大学研究院 准教授
河原 直人
〒162-0041 東京都新宿区早稲田鶴巻町513
TEL: 81-3-5286-9702
FAX: 81-3-5286-8244
(内線79−2188)
E-Mail:
naox@aoni.waseda.jp / naox@nch.go.jp
(※以下のアドレスは本年3月まで使用となります)
naox@waseda.jp


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2010年02月26日

東洋英和女学院大学死生学研究所・研究会のご案内

東洋英和女学院大学死生学研究所
「日本の文化に示される死生観についての研究」プロジェクト


iモード 第2回研究会 ―『文化に死生観を探る』―


各位

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
研究会を下記のように行います。今回は、文化と死生観の関係を考える
研究会を行いたいと思います。多くの方にご参加いただけますよう
お願い申し上げます。
お問い合わせは、下記Eメール(氏名とご連絡先を明記の上)にて、
東洋英和女学院大学人間科学部大林研究室にご連絡下さいますよう
お願いいたします。
                                    敬具

                   記

■日 時: 2010年3月2日(火)18:00〜20:00

■会 場: 東洋英和女学院大学大学院 六本木校地204教室
       (東京都港区六本木5−14−40)
           最寄駅 六本木駅(日比谷線徒歩10分)
           麻布十番駅(大江戸線徒歩5分)(南北線 徒歩7分)

■テーマ:
(1)日本における「文化と死生観」
    森下 直貴 氏 (浜松医科大学)

(2)タイにおける「文化と死生観」―「医療文化」をめぐって―
    松田 正己 氏 (静岡県立大学)

(以上)


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東洋英和女学院大学死生学研究所
「日本の文化に示される死生観についての研究」プロジェクト

代 表: 東洋英和女学院大学教授 大林 雅之

連絡先: 東洋英和女学院大学人間科学部大林研究室
         〒226−0015横浜市緑区三保町32
         Tel&Fax:045−922−7727
         E-mail:obayashi@toyoeiwa.ac.jp



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2010年02月17日

学校めぐり(定例研究会)のご案内

iモード 「代理懐胎の系譜とイメージ--奴隷・貸し腹・ボランティア」



■日時: 2010年3月6日(土) 15:00〜(2時間程度)

■場所: 立教大学 池袋キャンパス タッカーホール3階
      http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/campus.html
      地図の真ん中少し下の建物です。
      場所が分からない場合は、「タッカー3階会議室」と受付で聞いてください。

■参加費: BSN会員:無料、 非会員:500円


■テーマ: 代理懐胎の系譜とイメージ--奴隷・貸し腹・ボランティア

■講師: 柳原 良江 氏

■要旨:
代理懐胎は生殖テクノロジーにより生じた極めて現代的な問題として語られてきた
が、その原型となる「貸し腹」(トラディショナル・サロガシー)は従来からさまざ
まな文化の中で実施されてきたものであり、取り立てて新しい問題ではない。このよ
うな歴史的背景を踏まえた時、代理懐胎とは、この行為が医療化される過程で新たな
視点による正当性を獲得しながら、古典的な女性の身体利用を変容させた形に過ぎな
いのではないかという仮説が浮かぶ。この問いへの答えを引き出すため、本報告で
は、まず科学技術の結果として代理懐胎が出現する以前に遡り、代理懐胎の系譜をた
どる。その上で、視点を現代の状況に移し、大衆雑誌に表れた言説をもとに、「代理
懐胎(または代理出産、代理母出産)」という名称の身体利用が、科学的言説と女性
のジェンダー心理を用いながら正当性を獲得していく姿を追っていく。それらの現状
をふまえた上で、代理懐胎を慈悲に満ちた自発的行為とみなす捉え方が有効性を持つ
かどうかについて検討したい。

【講師略歴】
東京大学大学院人文社会系研究科グローバルCOE「死生学の展開と組織化」特任研究
員。
2003年早稲田大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了後、
お茶の水女子大学大学院21世紀COEプログラム「ジェンダー研究のフロンティア」
ポスドク研究員を経て、現職。博士(人間科学)

【主な業績】
「「親になること」におけるジェンダーの力学--レズビアン・マザーたちのライフヒ
ストリーの語りから」,『F-GENSジャーナル』,9:135-143.
「妊娠・出産の代行にともなう倫理的問題」,『生命倫理』,18(1):170-177.

(以上)


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2010年02月16日

生命倫理政策研究会シンポジウムのご案内

iモード シンポジウム「いのちの始まりと被験者の保護−立法への道標−」


【主催】生命倫理政策研究会、(第107回)くすりネット・くすり勉強会
【後援】財団法人 先端医療振興財団

【日時】2月21日(日)14:00〜17:30、懇親会17:30〜19:30

【会場】日本財団ビル2階 大会議室
http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html

【参加費】2,000円、懇親会:5,000円


■基調問題提起
・人の発生操作に関するルールの統廃合 −体外受精からES細胞、クローン研究まで−
   ぬで島次郎(東京財団研究員)

■コメント
・「研究対象者保護法」と胚・胎児の保護
   栗原千絵子(放射線医学総合研究所主任研究員、医薬品開発支援機構理事)
・いのちの境界と人間の尊厳 −脳死・中絶・胚研究をめぐって−
   光石忠敬(光石法律特許事務所 弁護士)
・いのちの始まりと被験者の保護 −臨床科学の原理と立法への道標−
   福島雅典(臨床研究情報センター センター長)

■立法府からのコメント
・「薬害防止法」と「被験者保護法」
   川田龍平(みんなの党、参議院議員)
・医学・医療をめぐる制度改革への道 −最善の医療を手に入れるために−
   郡和子(民主党、衆議院議員)
・憲法・クローン法から生殖補助医療まで −いのちと権利を守る立法府の使命−
   小宮山洋子(民主党、衆議院議員)


■総合討論・提言と結語


■懇親会17:30〜19:30


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■参加申込みは以下を明記の上、電子メールで cont@nifty.com(臨床評価刊行会)宛
(1)お名前、(2)ご所属又はお仕事等、(3)連絡先、(4)懇親会の参加・不参加

*申込情報は参加者間で共有されます。


(以上)


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2010年02月15日

東洋英和女学院大学死生学研究所・公開講座のご案内

The Institute of Thanatology 死生学研究所
2009年度 研究会・連続講座 <公開> 作品にみる生と死



■会場: 東洋英和女学院大学大学院 (六本木)201教室
      東京都港区六本木5-14-40

<アクセス>最寄駅 六本木駅(日比谷線徒歩10分)
        麻布十番駅(大江戸線徒歩5分)(南北線 徒歩7分)


■参加費: 無料・当日受付有り、当日先着順100名様



iモード 第5回 研究会

「ヒルデガルト・フォン・ビンゲン ―幻想と生きる―」

2010年2月20(土) 14:40-16:10 *校舎内への入場は14時から

鈴木 桂子 (すずき けいこ)
(玉川大学非常勤講師、東洋英和女学院大学生涯学習センター講師)

内容紹介:
西洋中世の精神世界に大きな足跡を残したヒルデガルト・フォン・ビンゲンは、十数年前から新たな脚光を浴びていますが、現代的な解釈からは幾つかの誤解も生じているように思われます。彼女の人生を方向づけているのは何よりも卓越した幻視能力です。伝記や書簡、幻視著作を手がかりに、幻視体験の特色や幻視と病との関係をさぐり、さらには幻視を公表しようとした理由と、その手段のあり方を明らかにしながら、内面の葛藤を克服していく彼女の生き方について考えてみます。ヒルデガルトの幻視著作に基づいて挿絵画家たちが描いた写本画もスライドで紹介します。


iモード 第8回 連続講座

「日本におけるカルチュラル・バイオエシックス(Cultural Bioethics) の可能性」

2010年2月20(土) 16:20-17:50

大林 雅之 (おおばやし まさゆき)
(東洋英和女学院大学教授)

内容紹介:
代理出産、臓器移植など、わが国でも毎日のように生命倫理の問題が議論されています。しかしながら、そこに明確な方向性を見いだせないでいるのも事実です。また欧米と日本の議論の相違についての指摘もあります。それは各国・地域における「生と死」に関わる文化的差異を明らかにしようという「CulturalBioethics(文化的生命倫理)」の視点にも呼応します。この講座では、その視点の可能性を日本の文化的文脈に探りたいと思います。特に小説(森鴎外、志賀直哉、深沢七郎などの)、映画(小津安二郎、成瀬巳喜男などの)を取り上げ、本大学院で小生が担当する「死生学」関連講義の経験も紹介して話を進めます。



■お問合せ先:
東洋英和女学院大学 死生学研究所
shiseigaku@toyoeiwa.ac.jp
03-3583-4035(FAX専用)


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上記情報元のページ

東洋英和女学院大学 死生学研究所 HP


(以上)


posted by BSN事務局 at 16:13| Comment(0) | ■ その他企画・関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする