(財団法人パブリックヘルスリサーチセンター共催)
第7回日本小児科学会倫理委員会公開フォーラム
『これからの小児医療と意思決定』
インターネットをはじめとしたIT化の加速度的な普及が医療にも大きな影響を与えています。長い間、「専門家」が占有していた医療情報も例外ではなく、医療に関する情報に常に関心を払い、豊富な医療知識を身につけた市民が増えつつあります。我が国の医療現場では、医師をはじめとする医療専門家の「パターナリズム(温情的父権主義)」の弊害が長いこと議論されてきましたが、医療知識を身につけた患者・家族は、今や医療スタッフと情報や意思決定を共有できるパートナーになりつつあります。
この様な流れの中で、「患者が医療専門家とともに、エビデンスに基づく情報を共有しつつ治療方針などの意思決定を行う」と言う「Shared decision making(SDM)」が注目され、このSDMと言う新しいコンセプトに関する課題が盛んに議論されています。その一方、「子どものいのち」を巡っては、この一年間でも子どもの終末期や脳死、臓器移植が改めて大きな話題となり、小児医療の現場における困難な意思決定に際して、「いつ」、「どのように」、「だれが」決めるのかという根本的な問題が改めてクローズアップされてきました。
今回のフォーラムでは医療の専門家だけでなく、哲学、倫理、法学、そして家族会の方にパネリストとして参加頂き、これからの小児医療における「意思決定」の在り方、特にShared decision makingと言うコンセプトと子どもの医療の在り方について議論を深めて行きた」と思います。
■日時: 2010年3月14日(日) 13時30分〜 16時30分(開場:13時)
■場所: 早稲田大学小野梓記念講堂
■アクセス: 東京都新宿区西早稲田1-6-1
http://www.waseda.jp/cac/img/ono_map.gif
JR山手線/西武新宿線/地下鉄東西線 高田馬場駅下車 徒歩10分
地下鉄東西線 早稲田駅下車 徒歩5分
■司会・進行
河原直人(早稲田大学)
加部一彦(愛育病院)
■発表者・シンポジスト(順不同)
加部一彦(愛育病院)
伊藤龍子(国立看護大学校)
坂下裕子(「小さないのち」代表、グリーフケア研究会)
堂園俊彦(静岡大学)
横野 恵(早稲田大学)
■日本小児科学会専門医・認定医研修単位5単位
■問い合わせ先: 日本小児科学会事務局 (浅沼)
文京区後楽1-1-5第一馬上ビル4階 03-3818-0091
■申込方法: 事前申し込みは不要です。どなたでもご自由にご参加ください。
(以上)
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早稲田大学総合研究機構GCS研究所 主任研究員
早稲田大学研究院 准教授
河原 直人
〒162-0041 東京都新宿区早稲田鶴巻町513
TEL: 81-3-5286-9702
FAX: 81-3-5286-8244
(内線79−2188)
E-Mail:
naox@aoni.waseda.jp / naox@nch.go.jp
(※以下のアドレスは本年3月まで使用となります)
naox@waseda.jp