■日 時: 2010年3月20日(土)14:00〜17:00
■場 所: 慶應義塾大学 信濃町キャンパス 予防講堂
(東京都新宿区信濃町35番地)
■定 員: 120名(予約不要)
■資料代: 1000円
■内 容:
一部(問題提起)「第三者の関わる生殖技術の何が問題なのか」
発表者:AID(第三者の精子提供)で生まれた当事者
慶應義塾大学医学部小児科教室 渡辺久子
慶應義塾大学 生物学教室 長沖暁子
二部(会場の方との質疑応答)
司会:帝塚山大学心理福祉学部 才村眞理
■開催趣旨:
現在日本では、夫婦以外の第三者の精子や卵子を用いて子どもを得たり、
他人に出産を依頼するといった生殖技術が行われ始めています。
不妊に悩む人が子どもを得ることができる、という部分だけを見れば、
技術の拡大はすばらしいことかもしれません。しかしそれに伴い起こっている
問題については、どう考えればよいのでしょうか。
日本では匿名の第三者による精子提供(AID)が60年以上前から行われて
いますが、その振り返りは行われていません。しかし近年になってやっと
この技術で生まれた人たちが自分達の抱える深い悩みや技術に対する
疑問の声を挙げ始め、子どもが生まれた後に起こっている問題についても
少しずつ明らかになってきました。しかしこのAIDが社会的な議論もないままに
事実先行で進んできたように、今、卵子提供や代理懐胎も行われ始めています。
これまでの技術を振り返り、そしてこれ以上の技術の拡大がさらにどんな問題を
生み出す可能性があるのかを考え、そしてそのうえでも私たちは第三者の関わる
生殖技術を本当に望んでいるのか、今改めて考えるべき時期にきているのでは
ないでしょうか。
私たちは様々な問題が置き去りにされたまま行われ続けているAIDという
技術には反対です。そしてそれを前提として進められようとしている、卵子提供や
胚提供、代理懐胎にも反対します。
技術を否定することと、当事者を否定することは違います。そこで起こっている
問題を明らかにし、そのうえであらためてこれら技術の是非について社会全体で
考えていくためのきっかけづくりを私たちはしたいと考えています。
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*主催・問い合わせ
第三者の関わる生殖技術について考える会
メール:donorconception@hotmail.co.jp
ブログ:http://blog.canpan.info/dconception/
(以上)