共感のヒトにおける独自性から倫理教育を考える
■日時: 2007年5月26日 15時〜
■場所: 立教大学池袋キャンパス13号館会議室
http://www.rikkyo.ne.jp/grp/kohoka/campusnavi/ikebukuro/index.html
の11番の建物です。12番の建物から入ります。
■参加費: 500円
■講師: 川上 祐美 先生(早稲田大学人間総合研究センター)
■演題: 「共感のヒトにおける独自性から倫理教育を考える」
■講演要旨:
個人主義偏重の現代的価値観のなかで他者との関係性が希薄化されているということがいわれるが、その故に、倫理はここ十年でその中心的な理念が、従来の「自律」「自己決定」ということから、それらを相互性・関係性の中で捉えていくということが重視されるようになってきた。もとより人間としての社会生活を営むことから、自己と他者は競合しつつも依存関係にあり、それは臨床におけるケアの倫理の問題にいたるまで同様に、人間相互の関係の中で倫理を考えていく必要がある。そこで今回、そのような倫理の根幹となる要素の一つとして「共感」という性質に着目した。この基本的な情動の由来と人間におけるその独自性という観点から、倫理教育の可能性を再考したい。
【講師略歴】
2007年早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。
現在、早稲田大学人間総合研究センター客員研究員。
同大学人間科学部他、看護学校などで非常勤講師を兼任。