「エンハンスメント」が問題となることの問題について
■日時: 2008年5月24日(土) 午後3時〜
■場所: 立教大学池袋キャンパス6号館第一会議室
http://www.rikkyo.ac.jp/grp/kohoka/campusnavi/ikebukuro/index.html
(会場が変更の可能性があります。変更の場合は同会議室ドアに張り紙を
しますので遅れて参加される方はご注意ください。)
■参加費: 500円
■講師: 空閑 厚樹 先生(立教大学)
■演題: 「エンハンスメント」が問題となることの問題について
■講演要旨:
現在、「エンハンスメント」が生命倫理学における議論において様々な重要な論点を提示しています。その理由として以下二点が考えられるのではないでしょうか。第一に、「エンハンスメント」によって得られる能力増強は、一般に「良いものである」と考えられていること。そして第二に、生命倫理学や医療倫理学の議論において従来一定の説得力をもって受け入れられてきた「自己決定」や「透明性」「説明責任」などの概念だけでは、「エンハンスメント」の提起している問題を適切に論じることができないという点です。本報告では一点目についてはどのような意味で私たちは能力増強を「良いものである」と考えているのかという点を批判的に検討します。二点目についてはバイオエシックスの「バイオ」(生命倫理学の「生命」)に注目して考えてみたいと思っています。
【講師略歴】
空閑厚樹(くが・あつき)
立教大学コミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科教員
主要著書・論文
「<人間となる>ために―「エンハンスメント」はどのような意味で「問題」なのか―」『現代思想』2008年6月号
「<楽しい>を支える多様性」村上和夫他編著『たのしみを解剖する』現代書館2008年