出生前診断をめぐる問題、ゲノム時代に先天異常をどう認識するか
■日時: 2003年9月13日(土) 午後3時〜5時
■場所: 早稲田大学14号館804号室
(⇒アクセス図はこちらをご参照下さい。)
■講師: 木田 盈四郎 先生
■演題: 「出生前診断をめぐる問題、ゲノム時代に先天異常をどう認識するか」
■報告要旨:
ヒトの先天異常を研究する仕事には多くの道筋がある。しかし、その根底には「ヒトとヒトとの繋がり」があるということを忘れてはいけない。「学者の想像力の大切さ」を常に意識しながら、「先天異常と呼ばれる状 態の患者さんたち」から私が学んだものは、「ヒトの多様な生きざま」である。
本講演では、出生前診断をめぐる問題、特にゲノム時代に先天異常をどう認識するかについて、皆さんとともに「ヒトの生存にとって大切かどうか」という観点から考えてみたい。
(参考URL:http://www006.upp.so-net.ne.jp/mkida/index.html)
【講師略歴】
木田 盈四郎(きだ みつしろう)
昭和5年、北海道に生まれる。医師としてサリドマイド裁判の原告側証人としての経験を契機として、サリドマイド福祉財団(いしずえ)の顧問、「先天性四肢障害児父 母の会」顧問、「ダウン症のJDSN」、板橋区保育園障害児巡回指導員などを歴任。これまで同氏が取り組んできたヒトの先天異常研究は、氏自身のベトナムでの豊富な経験に基づくものである。著書・論文など多数。