ヒトクローン胚容認をめぐって 〜生命倫理行政の陥穽〜
■日時: 2004年10月9日(土) 午後3時〜
■場所: 立教大学池袋キャンパス10号館1階106号室(12号館に隣接している建物)
(⇒アクセス図はこちらをご参照ください)
■参加費: 500円
■講師: 粥川 準二 先生 (フリーライター・ジャーナリスト)
■演題: 「ヒトクローン胚容認をめぐって 〜生命倫理行政の陥穽〜」
■報告要旨:
今年7月13日、政府の総合科学技術会議生命倫理専門調査会は、研究目的 に限って「ヒトクローン胚」の作成を容認する最終報告書をまとめました。「クローン人間」なら知っているけど、「ヒトクローン胚」というのはあまり聞いたことがないという人もいるかもしれません。しかし、この決定には、知らないでは済ませられないほどの重要さがあると報告者は考えています。本研究会では、決定に至るまでの
背景、経緯を紹介するとともに、その問題点を、技術と政策の両側面から洗い出します。その過程でマスメディアやアカデミズムについて報告者が感じたことを、批判的あるいは自覚的に語ってみたいと思います。もしお時間があれば、事前に、拙著『クローン人間』(光文社新書)を読んでおいていただけると幸いです。
【講師略歴】
粥川 準二 (かゆかわ じゅんじ)
1969年生まれ、愛知県出身。編集者を経て1996年よりフリーランスのライター/ジャーナリストとして活動開始。医療、環境、食品、情報化社会など、主に科学技術と社会との関係を独自の視点で取材・執筆。著書に、『人体バイオテクノロジー』(宝島社新書)、『フォービギナーズサイエンス 資源化する人体』(現代書館)、『クローン人間』(光文社)など。訳書に、エドワード・テナー著『逆襲するテクノロジー』(早川書房、共訳)など。2004年より明治学院大学大学院社会学研究科に在籍。
※ 粥川 準二氏ホームページ Web KAYUKAWA:http://www.jca.apc.org/~kayukawa/