2011年11月07日

国際長寿医療センターW.S.


iモード 「生と死 ─ いのちの終わりを考える ─ 国際比較の中から」

◆日時: 2011年11月18日(金)14:00〜16:00

◆会場: 霞ヶ関東海大学校友会館 霞の間
      東京都千代田区霞ヶ関3−2−5 霞ヶ関ビル35階
      TEL:03−3561−6041

◆主催: 国際長寿医療センター(日本) ILC-Japan

◆定員: 30名(先着順)

◆参加費: 無料


 死を迎えつつあるひとの「尊厳」を確保する方途については,いまだに十分に語られているとは言えない状況にあります。
 国際長寿医療センター(日本)の調査では,我が国においては理想の看取りと,実際に行われている看取りとのギャップが非常に高い,との調査結果が示されました。
 こうした中で,死を迎えつつある本人の尊厳が確保されるためには,社会全体が,そして家族,医療・福祉関係者がとるべき方途を,明らかにしていくことが求められています。 
 本セミナーでは,我が国における尊厳ある看取りの方向を見出すべく,国際的観点も含めて討議することを目的といたしております。多くの皆様のご参加をお待ちいたしております。


【プログラム】《すべて同時通訳付き》
14:00  開会の挨拶  木村利人氏(恵泉女学園大学学長)
14:10  日本における終末期ケア“看取り”の現状・課題と今後の展望
       箕岡真子氏(東京大学大学院客員研究院,箕岡医院 内科医)
14:40  米国における在宅ホスピスの現状と今後の展望
       マイケル・ガズマノ氏(ヘイスティングスセンター研究員)
15:10  ディスカッション
       木村利人氏,箕岡真子氏,マイケル・ガズマノ氏
15:40  質疑応答
16:00  終了

※16:30より相模の間にて懇親会を開催いたします。


(以上)
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2011年10月18日

JAB2011一般演題発表報告

10月15・16日に早稲田大学で行われた第23回日本生命倫理学会年次大会において、
本会BSNの一部研究会のメンバーで、下記内容を一般演題として発表いたしました。

会場では有益なご質問やご指導を多く頂き、今後のBSNの恒常的な研究テーマとしても
さらに継続させていきたいと考えております。


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iモード 日本における事前指示の現状と将来的展望
   ― 認知症ケア提供者を対象としたアンケート調査から ―


演者: 川上祐美・空閑厚樹・角田ますみ・前川健一・
     河原直人・足立智孝・窪田共和・箕岡真子
     (バイオエシックスを考える会(Bioethics Study Network))

キーワード: 事前指示 自己決定 自律 認知症 終末期ケア


【発表要旨】
 本研究の構成員が所属する「バイオエシックスを考える会(Bioethics Study Network)」は、1994年の日本生命倫理学会第6回年次大会での「学生セッション」で発表した学生を中心に、当年次大会の大会長を務めた木村利人教授(当時、早稲田大学教授)の提案を受けて発足した「バイオエシックスを考える学生の会」を前身とする有志の研究会である。
 バイオエシックスにおいて重要な概念である「自律(autonomy)」、および「自己決定」については、バイオエシックスの誕生以来、多くの議論の積み重ねがあるが、今回、本研究会内の有志で協働して、日本における事前指示の現状について調査し、現在の課題を検討することとなった。

 日常のケアにおいては、ケア提供者の認知症の人々の尊厳や自律に対する認識によって、認知症の人々が 「一人の人間」 としていかに生を全うしうるかということにおおいに関係してくるものと思われる。日本の臨床でも、告知およびインフォームド・コンセントの実践という形で、患者の自己決定が次第に確立されるようになってはきたものの、意思能力が次第に低下していき、その後意思能力を喪失していく認知症の人々における自律については、十分な考察がなされていない。また、認知症の半数以上を占めるアルツハイマー病の終末期には、嚥下困難が起こり、延命治療である人工的水分栄養補給が本人の意思を確認することなく、かなりの割合で実施されているという現状がある。
 このような認知症の人々の自律を尊重するためには、終末期ケアに関する事前指示の作成が重要であると考えられるが、現状では認知症を発症する可能性のある本人はおろか、そのケアにあたる医療者や介護者にも、認知症終末期ケアに関する事前指示の認知度は十分でない。
 しかしその一方で、事前指示書“FIVE WISHES”を参考に日本の現状に相応しく作成された『私の四つのお願い』(箕岡真子著)が出版されるなど、一般の人々が書店の店頭で事前指示書を手にとることができるようになり、事前指示の普及も新たな段階に入りつつあると言える。

 そこで本発表では、認知症ケアにかかわる人々を対象に、事前指示の認知度およびそれに対する賛否、今後の普及の可能性と問題点についての意見など、質問紙による調査を試み、その結果について分析・発表を行う。
 なお本研究会では、今後、日常ケアや生活における自己決定と、その延長にある終末期をめぐる自己決定との位置づけをどのようにしていくか、また当事者をとりまく環境や人間関係のあり方などに着目し、どのようにすればよりよい事前指示作成に結びつくかなど、日本の現状に添う事前指示のあり方について検討していく予定である。さらに、市民運動としての事前指示普及活動と、事前指示作成やその尊重をめぐる文化的背景や臨床的課題などについても、学際的に考察していきたいと考えている。
(以上、年次大会予稿集より転載)


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2011年04月06日

第23回日本生命倫理学会年次大会


iモード 第23回 日本生命倫理学会年次大会

2011年10月15(土)・16(日) @早稲田大学 国際会議場

ひらめき 大会ホームページ  http://jab2011.seesaa.net/


「一般演題・ポスターセッション」「公募セッション」の応募情報が発表されています。



posted by BSN事務局 at 23:17| Comment(0) | ■ その他企画・関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月17日

学校めぐり(定例研究会)のご案内

地震の影響により、下記研究会は延期とさせて頂きます。
新たな日程が決まり次第、本ページおよびMLにてご連絡いたします。

被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。



iモード 「認知症ケアの倫理」


■日時: 2011年3月26日(土) 15:00〜(2時間程度を予定)

■場所: 立教大学池袋キャンパス 12号館 第3会議室(地下1階)
       http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/campusmap/
       12号館は真ん中の建物です↑

■テーマ: 「認知症ケアの倫理」

■講師:   箕岡 真子 氏 (医師)

■テキスト: 『認知症ケアの倫理―ethics of dementia care』
         箕岡真子/著、ワールドプランニング、2010

■概要:
 認知症は、病状の進行とともに、自分のことを自分で出来なくなる自立Independenceの障害、および自分のことを自分で決めること が出来なくなる(もう一つの)自律Autonomyの障害が起こってきます。このような認知症を「一人の生活者」として尊重するためには、彼らの 人格パーソンをどのようにとらえたらよいのか? あるいは自律Autonomyの概念をとらえ直す必要があるのではないか?といったことから話を 始めさせていただきます。その後、認知症終末期の延命治療であるPEG胃ろうについて言及し、将来の認知症の人々のautonomyを尊重するた めには、事前指示の普及が欠かせないということについて考えていきたいと思います。

【主な著書】
・『ケースから学ぶ高齢者ケアにおける介護倫理』医歯薬出版、2008
・『生命倫理/医療倫理 (医療経営士初級テキスト8)』日本医療企画、2010
など


(以上)
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2011年01月27日

東洋英和女学院大学死生学研究所 第4回研究会 のご案内


東洋英和女学院大学死生学研究所
「日本の文化に示される死生観についての研究」プロジェクト


iモード 第4回研究会
  現代日本社会における「生と死」 ―文化と生命倫理の間―


各位
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
研究会を下記のように行います。文化と死生観の関係について、特に現代日本社会における「生命倫理」のあり方から考えてみたいと思います。日本に米国生まれのバイオエシックスが導入され、30年余の時が流れましたが、そこにどのような影響があったかを改めて探りたいと思います。
今回は、最初に、日本の医療のあり方についても貴重な発言をされてこられた、科学史及び科学哲学の著名な研究者である村上陽一郎先生にまずお話しいただきます。ついで、日本におけるバイオエシックスのパイオニアで、現在日本生命倫理学会会長である木村利人先生にお話をお願いします。
それぞれのお立場からのお話を受け、今の日本社会における生命倫理の議論のあり方や、死生観と生命倫理との関係などについて考えていきたいと思います。
多くの方にご参加いただけますようお願い申し上げます。
 お問い合わせは、下記Eメールアドレス(氏名とご連絡先を明記の上)にて、東洋英和女学院大学人間科学部大林研究室までご連絡下さいますようお願いいたします。
                                                     敬具


                             記

■ 日 時: 2011年2月22日(火) 14時00分〜16時30分

■ 会 場: 東洋英和女学院大学大学院 六本木校地201教室
       (東京都港区六本木5−14−40)
       最寄駅 六本木駅(日比谷線徒歩10分)
            麻布十番駅(大江戸線徒歩5分)(南北線 徒歩7分)

■ 内 容:
14:00  開会のあいさつ 大林雅之(東洋英和女学院大学人間科学部教授)

14:10〜14:55 (1)「生への愛と健康ブーム」
             村上 陽一郎 (東洋英和女学院大学学長)

14:55〜15:40 (2)「日本社会への挑戦と変革
             −バイオエシックス30年の回顧と未来への展望」
             木村 利人  (恵泉女学園大学学長)

休憩(10分)

15:50〜16:30 (3)総合討論

(以上)

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東洋英和女学院大学死生学研究所
「日本の文化に示される死生観についての研究」プロジェクト

代表 東洋英和女学院大学教授 大林 雅之
連絡先:東洋英和女学院大学人間科学部大林研究室

〒226−0015 横浜市緑区三保町32
Tel&Fax: 045−922−7727
E-mail: obayashi@toyoeiwa.ac.jp

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<後援>
 日本生命倫理学会
(財)生存科学研究所
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posted by BSN事務局 at 16:53| Comment(2) | ■ その他企画・関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする